前回、3年目の「辞めどき」に悩みまくっていた話を書きましたが、ついにそのモヤモヤに決着がついたんです。
きっかけは、まさかの「前髪」(笑)。
これがなければ、まだズルズル悩んでいたかもしれない、あの決定的な出来事について書いてみます。
3年目もまだまだ心の中はジェットコースター状態。
そんなときに起きた、ある「髪型事件」が、あたしの退職を後押ししてくれました。
身だしなみルールは最初からガチガチ
この職場は、もともと身だしなみにめちゃくちゃ厳しいとこでした。
もちろん、患者さん相手のプロフェッショナルとして意味は分かるし、文句を言う気もなかったんです。
ただ、あたしは元々前髪なしの大人っぽいスタイルが定番。
それが2年目くらいまでは「若い子だから幼く見えないほうがいい」と自分でも思って我慢してました。
でも、3年目ともなれば「もういいよね? そろそろ自分らしさ出してもいいよね?」という気持ちが膨らんできました。
「ぱっつん前髪」で180度イメージチェンジ
そして決行の日。
思い切ってぱっつんの前髪を作っちゃいました。
鏡を見たら、確かに印象がガラッと変わった(インスタのストーリーのコメントもみんなから、どうした!!がすごかった(笑))。
正直、何か言われる可能性は想定内でした。
でも、「カラーを明るくするわけじゃない」「メイクをバチバチにするわけでもない」「ただ前髪作っただけ」だと思って、「もう3年目だしセーフでしょ!」と強気モード(笑)。
ところが…甘かった。
院長直々の「一発注意」でプッツン
その日の遅れて出勤されてきた院長(経営者でもある)があたしを呼び止めて、こう言われました。
「これから言うつもりないし、一回しか言わないけど…」
このシーンは一生忘れられないくらい鮮明に脳裏に焼きついてます。
もちろん、院長なりに「あたしのため」を思って言ってくれている部分は、少しはあるんだろうなとは思います。
でも、心の中では「髪型くらい自由にさせろやあ」とプッチーンと何かが切れました。
謝って前髪伸ばすか? いや、逆にもうこのままでいてやる!と反抗心も芽生えちゃいました(笑)。
患者さんの「似合ってるよ」が救い
この件の直後、ちょうど担当の患者さんが来院。
施術前にチラッと見て、「前髪似合ってるじゃん! こっちのほうがいいよ」とサラッと言ってくれました。
内心、「やったー! ありがとうございます!!」と大声で叫びたかったんですけど…
隣のベッドに院長がいる状況で、なんか気まずくて、中途半端な「ありがとうございます…(小声)」しか出ませんでした(笑)。
でも、この患者さんとの関係性がここまで深まってるってことが、めちゃくちゃ嬉しかったです。
3年やってきて、ようやく「信頼されてる」実感が持てた瞬間。
一方で、院長に対しては心の中で「聞いたか、この野郎!」と小さくガッツポーズ(超内緒話)。
この一件で「もういいや、やめよう」と決心
前髪事件の後、あたしの心にあったモヤモヤが、一気に吹っ切れました。
「ああ、もういいや。やっぱり無理だから、やめよう」
今まで悩んでいた「辞めどき」「責任感」「経験不足」みたいなものが、全部どうでもよくなっちゃったんです。
院長の言葉は、確かにプロ意識を促すものだったかもしれないけど、同時に「あたしはこの環境に馴染めない」と確信させてくれました。
前髪一本で人生が変わるなんて、笑い話みたいだけど、本当にそうでした。
この出来事がなければ、まだ「もう少し経験積んでから…」と先延ばしにしてたかも。
「タイミングは自分で作るものだ」と、痛感した瞬間です。
決意の後、冷静に振り返ってみて
辞めることを決めてから、冷静にこの職場を分析してみると、良いところもたくさんありました。
臨床経験をこれだけ積ませてくれたこと、厳しい中でも成長させてくれたこと。
感謝はもちろんあります。
でも、一人になるのも嫌だし下の子がはいってきても余計無理だしと思って、申し訳ないけど先抜けちゃえと思いました。
結局、前髪事件は「辞めるための最後のサイン」だったんだなと思います。
プッチーンと切れた糸が、むしろ解放へのきっかけになったんです。
次は「退職までのカウントダウン」
こうして、鍼灸師3年目で退職を決意。
1年目から3年目までずっと毎日早く辞めたいと思ってしまうのも、ある意味すごいなと思ってしまったし、ああ本当に耐えたなとも思った。
でもあと1年働きたかったなとも思う複雑な感情でもありました


